「彩り文字」がパリ・カルチエ・ラタンへ 幹弓華凰氏の作品『海』に現地ギャラリー関係者が関心

ラフ株式会社(東京都港区、代表取締役:永渕成記)は、大人向けのオンライン講座「彩り文字アーティスト養成講座」を運営しています。この講座で講師を務める幹弓華凰氏が、フランス・パリで開かれた展覧会「Noblesse de l’Âme — Paris 2026」に参加しました。会期は2026年9月22日(火)から9月29日(火)まで。パリ・カルチエ・ラタンにある会場には日本の複数のアーティストによる作品が集まり、その中で幹弓氏の「彩り文字」も紹介されました。
本展は、日本の芸術と文化を新しい場所や人へつなぐ文化事業「純桜舎」が企画した、日本人アーティストによる合同展です。純桜舎は、国内外での展覧会や文化事業の企画、寺院や歴史ある空間を生かした日本文化体験の創出、アーティストや職人の活動機会の拡大に取り組み、日本の美意識と感性を世界へ伝えています。日本人が自国文化の豊かさを再発見し、その誇りを他国の文化への敬意へとつなげることも大切にしているといいます。スペインでの展示活動を経て、2026年にはパリへ活動の場を広げました。

言葉の想いを色と造形で描く「彩り文字」
「彩り文字」は、書道に日本画・水墨画の技法を組み合わせた表現です。文字の形に加え、色や模様、筆づかいを重ね、言葉に込めた想いを一枚の作品に仕上げます。色彩や造形を通して鑑賞できるため、日本語を読めない人でも作品そのものを楽しめるのが特徴です。

パリの感性と出会って生まれた新作
幹弓氏は今回の出展にあたり、日本で培ってきた「彩り文字」の表現を軸にしながら、異なる文化や感性を持つ人々にも届く作品づくりを意識しました。制作にあたっては、現地の事情に詳しいアートコーディネーターから、パリの人々に好まれる文字や色、作品の雰囲気について話を聞いています。そこで得たヒントと自身の表現を掛け合わせて、出展作を仕上げました。
とくに作品『海』は、ネイビーを基調とした色使いや、水彩画のようなにじみ、斑点状の表現などが特徴です。異文化の鑑賞者の目に作品が触れたことは、幹弓氏にとって、自身の表現がどう受け取られるのかを知る機会にもなりました。
ギャラリーオーナーと研修生が語った『海』の魅力
会場では、現地のギャラリー関係者へのインタビューも行われました。イタリア出身のギャラリーオーナーの男性は、幹弓氏の作品の中でもとりわけ『海』を気に入ったと話しています。そのうえで、墨と水の組み合わせで表現しているのか、それとも別の素材や技法を使っているのかなど、画材や技法に強い関心を示しました。
現地フランス人のギャラリー研修生の女性は、『海』について、色数が少なく控えめでミニマルな美しさが感じられるとし、個人的には『雲竜』(作品『たいと』のこと)よりも好みだと語りました。絵の具を滴らせたり飛び散らせたりする「ドリッピング技法」で知られる、アメリカの抽象表現主義を代表する画家ジャクソン・ポロックの作品を連想させる斑点状の表現、水彩画のようなにじみを巧みに生かした技法、繊細な色彩の組み合わせにも魅力を感じたといいます。漢字の意味には詳しくないものの、その造形美に惹かれ、学んでみたいとも話しています。

展示作品の紹介
- La Mer(海):世界中の人々を結びつける存在としての海を題材に、漢字の力強い形と和の色である[青]の美しさを融合。言葉の意味を超えた、感覚的な「海」を描いた作品です。
- たいと:「雲」を三つ、「龍」を三つ重ねて構成される、日本で最も画数の多い幻の漢字「たいと」を題材に、天へと駆け昇る龍のような命のエネルギーを表現しました。見る人に大きな飛翔のエネルギーが届くようにとの願いが込められています。
- Kotobuki(寿):旧字体などさまざまな字形の漢字、ひらがな、アルファベットの「kotobuki」を重ねた作品です。形は違っても「祝福」「繁栄」「長寿」への願いは同じであるとし、文字が色の層となって重なることで、人生の喜びや人とのつながりを表しています。
- Prière(祈り):平和や幸せへの純粋な願いを込め、優しさと光を意識して描かれました。見る人の心に静かな安らぎと希望の光が届くようにとの思いが託されています。
- 月乃うさぎ:古くから日本で親しまれてきた「月のうさぎ」の情景を、文字の形と淡い色の光で幻想的に描写。夜空をやさしく照らす月光の温もりと、その下で自由に跳ねるうさぎの愛らしさを柔らかな色で表しています。
幹弓氏は、カルチエ・ラタンという歴史ある場所にある会場に作品を展示し、実際にパリの人々に観てもらえたことを「本当に感無量」と振り返っています。制作にあたっては純桜舎代表のアートプロデューサーから話を聞き、パリで親しまれている色や表現も参考にしたそうです。これまで大切にしてきた表現に新しい文化や感性との出会いを重ねたことで、自身にとっても新たな発見のある制作になったと語りました。海外の人に観てもらえたことを励みに、今後もさまざまな場所で作品を届けていきたいとしています。

オンラインで学べる「彩り文字アーティスト養成講座」
幹弓氏は書家として30年間書道教室を運営し、数千人の生徒を指導してきました。日本画と水墨画の技法を書道と融合させた独自の表現が「彩り文字」です。講座では、筆や顔彩を初めて使う人でも取り組める動画レッスンで、構図のとり方や色の重ね方などを順に学びます。1週間ごとに講義動画と課題に取り組み、講師や認定講師から作品へのアドバイスを受けられます。LINEでの質問や月1回のグループ勉強会も用意されており、すべてオンラインで受講できるため、好きな場所・好きなタイミングで学べます。
運営するラフ株式会社は、アート、イラスト、書道、料理、クラフト、スイーツなど、大人向けの体験型オンライン講座を企画・運営しています。主な対象は50代を中心とした大人世代です。学ぶことを義務や勉強ではなく、人生を豊かにするレジャーとして楽しむ「学びレジャー」を提唱し、ブランドパーパスに「学びと趣味で、生きがいをデザインする。」を掲げています。東北大学との共同研究を通じて、趣味や生きがいとQOL(生活の質)などの健康関連アウトカムとの関連性について知見を深め、エビデンスに基づく生きがい支援・趣味活動支援の社会実装を目指しています。
出典:ラフ株式会社










